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たんじゅん農法 転換1年目の記録

虫のつく野菜は土が腐敗しているから
  高炭素資材だけで、虫のつかないおいしい野菜に
                                   静岡 日火木園
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3月から4月  探し求めてきたものがここに

 今年(2009年)3月、「炭素循環農法」の見学会があるとの連絡を、同じ、掛川の堀さんからもらい、その名を初めて知る。
 そして、そのホームページ http://page.freett.com/tenuki/ を観て、驚く。

  堆肥を使えば、土が腐敗する。ミミズがいるのは、土が腐敗。その土で育つ野菜は虫がつく。
虫がつく野菜は、虫のエサ、人間の食べ物ではない。人間の食べものは、発酵した土で育つ。
  団粒化した発酵土になれば、虫はつかない。収量は上がる。それが自然の理。

 だが、最も響いたのは、従来の農法のほとんどは、人間の側からの農法。「炭素循環農法」は、こちら側(人間の側)からではなく、向こう側(自然の側)からの農法であると言い切っている点。

 自然とは、「共に生かし、生かされ、生き活きる」。

 ドラッグ(施肥)と殺し(防除、排除、隔離)はしない。
 不自然であってもいい、反自然でなければ。
 先駆者から教わるものは何もない。
 新らしい者が先生。
 基準は、単純・明快・矛盾なし。

 意識の世界の、天動説から、地動説への転換。

 もし、これが本当であれば、ずっと探してきたものが、ここにある。「戦争のない社会」「みんなが輝いている社会」作りの解答が、農法を通して、ここにある。

 しかも、こと細かく、して、その実践法をいろいろな角度から、解説してある。

 これが本当であれば、まさに、完璧。 となれば、後は、検証して確かめること。
 この農法そのものは、従来から篤農家がやっていたことだけど、その原理がはっきりしていなくて、だれでも実践できるものではなかった。それを、「炭素循環農法」として、原理と実践法を整理してまとめられた。それが、ホームページ「炭素循環農法の講座」http://page.freett.com/tenuki/ だ。
ただ、まだ、実践者はすくなく、あまり知られていない。

 さっそく、ブラジル帰りのもどきさんを訪ねたり、「炭素循環農法」の実践者の集いに、神奈川、愛知と参加しながら、やっている畑、2反をすべて、「炭素循環農法」に切り替える。
その時から、この農法を、「たんじゅん農法」と愛称することにし、その農法をいる方と交流するために、情報交換の場として、ホームページ「たんじゅん農法の広場」を用意する。

5月~  近くの仲間と 交流会

 車で30分のところで、タネ屋さんをやっている本村博之さんと4月に知り合う。彼は、5年前から、畑やハウスで、「炭素循環農法」を(その名も知らずに)やってきている。

 無肥料で、廃菌床や、剪定枝、チップ、松葉などを、畑に敷き詰め、それは厚さ20cm以上になっている。

 できている野菜は、甘く、ジューしい。大きく、トウ立ちが遅い。

 また、車で10分のところで、5年前から会社を50歳前に辞めて、百姓をはじめた堀勲さんは、4年前に「炭素循環農法」を知り、1年前から、本格的にそれを実践し始めた。

 そんなこんなで、みんなで、もどきさんに来てもらって、5月2日~3日、磐田・掛川で、実践交流会を開く。予想を超えて、60名の参加者。

 新しい方が主人。かってない勉強会は、今後の実践に大きな収穫と励みになった。


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新しい方が主人

それからの、本村さん、堀さんは、もともと、パワーと知恵のあるかただけに、焦点の合った動きになったのは、いうまでもない。
 次々と、3名の畑には、いろいろな方が、それ以来、出入りするようになってきた。

 手弁当で日本中を駆け巡る林さんに応えるスベは、「炭素循環農法」を実践・検証し、それを広めるお世話をすることであろう。
 
 いままで借りていた畑2反に菌床を撒いたころ、小学校の隣りの4畝の空き地を使ってくれないかと、話がある。これは、学校の子どもたちの遊び場にせよということだとして、「たんじゅん農法」の畑にすると、すぐに決める。

 とはいえ、まったく新しい山土を入れたところ。雑菌が少ない。そこで、まずは、鶏糞や食品残渣を納豆菌で発酵させた堆肥を軽トラ一杯撒いて、モミガラと土とかき混ぜ、雑菌を増やす。1週間後、畝を立て、廃菌床を2トン撒き、軽くかき混ぜる。


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堆肥で土を汚す

 上さんは、「これ以上、また畑を増やすの」とブツブツ言いながら、でもホントは、どんなことになるのか、楽しんでいるようだ。

6月~  畑が違ってきた

 まだ、この農法を始めて、2ヶ月あまり。時には、「炭素循環農法」の講座を読み返しながら、土の浄化は1,2年かかるが、頭の浄化がなかなかに、なんとなく納得して、苦笑い。

 そう、畑はすでに変わってきた。
 まず、草。菌床でマルチしたせいもあるだろうが、近所でも有名な雑草地(^-^)が、写真左のように、きれいになってきた。


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草が減り変わってきた

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元気な豆・枯れた豆

 ジシバリのような草が生えてきても、簡単に手で抜ける。根が張っていない。草の種類が異なってきている。

 もっと驚いたことがある。昨年秋に植えたグリーンピースが春になって大きくなってきた。3月に、その畝の左3/4に、廃菌床を厚さ10cmぐらい敷いた。右の1/4は、敷かなかった。

 そして、6月。気がつくと、右の写真のように、その畝の左3/4は、青々として、元気一杯にグリーンピースが実をつけ、まだ、花も咲き続けている。ところが、右1/4は、ハモグリバエが葉の裏に入り込んで、全体がまっ黄色になり、花も咲かなくなり、実も貧弱に。

 例年、豆は春を過ぎると、葉が黄色になっていた。だから、6月に入って、青々としているグリーンピースが、この畑では「ヘン」なのだ。その原因は、廃菌床しかない。

 どうも、ハモグリバエが葉に入る原因は、土が腐敗だったということのようだ。昨年までの土が、腐敗だったとは考えていなかったが、この結果をつきつけられると、どうもそれはまちがいない。


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大根足に!

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虫が寄らない

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なんで元気なの?
          
 6月後半になると、もっと変化が出てきた。
 この畑は、元、茶畑で、3年前から借りて、いろいろ育てたが、まともにモノができたのは、サツマイモだけという畑だった。
 ところが、今年は、左の写真のように、大根が、タネを4月に蒔いて、見事に出来た。葉が虫に食われなかった。

 白菜(写真中)も同じ。近所から、夏は育てても葉が巻かないよと言われたのに、虫にもほとんどやられず、立派に巻いてきて、7月の白菜がおいしく食べれそう。

 写真右は、ヤマイモ。いつもいい加減に育てている。だって、この時期になると、葉が虫にぼりぼりに食べられて、茎だけに返信する。だから、ろくな芋にならないからだ。ところが、今年は、どうしたことか、まったく、葉が食べられない。花が咲き、ボチボチ、小さな実が着き出した。虫の大好物だ。それがまったく、元気。昨年までと今年の違いは、床に菌床を厚さ10㎝撒いただけ。

 そう、菌床を撒いただけで、この変化。
 土が、ホコホコしてきた。どうも、それが、いろいろな変化を起こしているようだ。ホコホコ、すなわち、土が発酵土に変わりつつある。今までの腐敗土は、耕せばサラサラしているが、雨でも降ると、次第に硬くなった。それに比べれば、ホコホコ土は、団粒化していて、雨が降った後も、いつまでも、団粒化して、ホコホコ。

 ここは、粘土。はじめ、畝と通路を作るのに、固くて、スコップがなかなか立たなかった。それが3年前の秋。サツマイモを作ってきて、少し畑らしく畝は変化してきた。しかし、ホコホコではなかった。

 それが今年、劇的に変化。
 野菜に肥料を上げていた、いままでの農法では、土が固くなる。
 微生物にエサを上げる。ただ、廃菌床を撒いただけで、土は団粒化して、土砂降りの雨でも、その後、ホコホコ。

 まだまだ、土を掘ると、ミミズはいるし、腐敗のところもある。作物のできも、まだまだ。

 でも、木屑のようなもので、作物ができるのだろうか、と正直疑問に思う、頭をなだめながら、心が命ずるままにやってきた、この3ヶ月。思わぬ変化に、今までいかに、人間(自己)の側から、名だけの自然農をやってきたかを実感。

 「たんじゅん農法」の出会いに、多謝。
 「炭素循環農法」の講座をもっともっと読みこなしながら、実践して、その真髄を、体認、体得させたい。

 これから、さらにどんな変化が起きるか、楽しみだ。

7月 味はよし だが ・・・

 記録写真はどんどんたまったが、なかなか、それをまとめるための机につけないで、3か月。
 カラカラ天気のあとの、長雨と台風に、好機到来と、急いで、そのつけを払うことにする。

・収量は半分以下 ・・・ それでも昨年よりは

 6月、雨があまりなかった。その分、じゃがいもや、玉ねぎの収穫は楽だった。味は、どれも、昨年よりは良くなった。
 ただ、収量は、とても、慣行農法の半分以下。
 いや、それでもいい方。昨年までは、できなかったのだから。

 土がふかふかになったといっても、まだ、上の10cmぐらい。
 来年までには、もっとよくなり、もっと採れるかな!!

 7月になって、梅雨が明けると?雨ばかりの日が続く。
 うんざりするほど。
 それでも、雨の合間を縫うように、じゃがいもや玉ねぎのあと、大豆や人参の畑の準備に、鍬を畑に入れる。
 なんとか、畑になっていく。ベタベタにならない。
 田の粘土質だから、こんなことは、昨年までは考えられない。
 菌床のお陰、微生物のお陰。ほんとにありがたい。

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雨の合間に畑つくり

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土を掘ってみると粘土層

・新しい土の畑 ・・・ やることはやってくれる

 ことしからはじめた、小学校の塀のそばの4畝の畑。
 子どもたちに遊んでもらいと、勝手にはじめた、新しく土を持った畑。変わり者の校長は大変喜んでくれた。

 初め、納豆菌で発酵させた堆肥を撒いて、まわりに臭い問題を起こし、厳しく怒られ、そのあとも、風が吹けば、菌床がホコリで舞うと、道の向こうの食堂から苦情をもらう。
 それでも、「子どもたちが喜ぶ顔」を描いて、のらりくらりの野菜育て。

 ところが、学校は、その畑を校長が喜んでも、担任はそれどころではないらしい。教えることに、忙しい。
 教科書と縁がない、変な畑。何が植わっているのか、見に来ることもない。関心がない。塀からのぞけば見える畑だが。

 畑には、子どもの姿が全くないまま、1学期が過ぎた。
 近所の人も、学校の畑じゃないの?と、聴いてくる。
 今年は、急だったから、予定が立たないんでしょうと答える。

 でも、かしこいもので、土も、野菜も、そんなことは関係ない。
 ちゃんと、やることはやってくれる!!


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ポット苗直植えのトマト

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剪定枝に囲まれて育つサツマ芋

 学校の塀の脇に植えたトマト。10種類ぐらいある。本村さんが育てた苗をもらって、ビニールポットごと、浅く植えた。
 雨が降らず、一度は茎が白くなって、枯れかけた。しかし、さすが、本村さんの苗。根を張り、勢いが出て、大きな実をつけた。
 交通安全指導のオジサンが、「どれが、黒いトマトか」と、楽しみに度々見に来る。

 この畑(4畝)は、廃菌床を2トン撒いた。トマト、カボチャ、スイカ、サツマ芋の苗を、植えてからは、そのまわりに、剪定枝をビッシリと敷き詰めた。

 剪定枝は、今年から知り合った庭師さんが、置くところがなくて困っていたもの。とても喜んでくれた。
 葉っぱだけでなく、径が3~4cmの枝もある。
 葉は、根元に。枝のついたものは、サツマ芋やカボチャの畝間、通路に。
 「枝でもいいんですか?」と遠慮がちにたずね、でも、それが役に立つとわかると、人のいい笑顔で、うれしそうだった。

 ただ、近所のおばちゃんたちには、目の前の空地が、行き場のない廃棄物の、捨て場に使われているとしか、映らなかったみたい。
 畑に剪定枝を積み上げていたら、叱られたことが、後からわかった。

 そう思われるのは無理もない。剪定枝そのままだもの。農家だって理解できないことが、一般の方に、まだ、わからないのは仕方がない。実績を積み上げることだ。
 それからは、山に積まないで、剪定枝が来たらすぐに、畑に広げることにする。

 7月の終わりには、子どもはもういなかったが、畑は実をつけ出した。わずか、3か月前は、田んぼの空地だったところに。


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スイカが4,5個

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カボチャもごろごろ

 こんな実験ができることは、叱られても、タダ働きでも、それ以上の喜びがある。いや、それだからこそ、楽しいのかも。
 人間(自己)の側からでなく、自然(未来)の側から生きる。
 「たんじゅん農法」は、だれでもできる、平和運動かな。
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プロフィール

たんじゅん 

Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

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