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菌根菌 上と下で一つ

仮説1 上と下でひとつ…無肥料で植物が育つわけ

森のように、畑と違って、肥料が与えられないところで、なぜ、植物が育つのか、その研究が進んでいる。
貧栄養下で、植物が育つ仕組み。それは、根部エンドファイトと呼ばれる、菌類が大事な役をしていることが、最近分かってきている。

   
 『微生物が森を育てる』西尾道徳(農文協)6pより  

根部エンドファイト、それは、菌根菌ともいわれている。植物の根に張り付いて、根の中に入り、さらに、細胞の中にまで入りこんでいて、作物の根と、菌類は、共生関係にある。

      
写真左 茶色が根、白色が菌根菌が付着した根。 写真中 根に菌根菌の菌糸が付着している 写真右 根の細胞の中まで、菌根菌の菌糸が伸びて広がっている

しかも、その菌根菌は、植物の根の数倍も、数十倍も、菌糸を土中に伸ばし、張り巡らしていることが、写真で撮影されている。これは、貧栄養環境でのみ、張り巡らされる。

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写真左 キノコ菌と植物の根の関係  写真右 松の実の幼生 茶色の3本が松の根。後の白い糸状のものは、菌類(菌根菌)

菌類は、菌糸を伸ばして、遠くからミネラルや水分などを遠くから運んできて、作物に渡す。作物は、光合成による糖分を菌類に与えている。糖分は、菌類にとっては、生きるエネルギー源だ。
したがって、作物も、菌類も、どちらも、相手がなくては生きられない相互依存の関係にある。


ところが、肥料があると、違ってくる。
肥料とは、水に溶けて、作物がすぐに吸収できるもの。
それがあると、多様な微生物層の中で、最下層のバクテリアのみに養分供給が行われる環境になるために、バクテリアのみが活性化する。
その環境では、上層の微生物は、次第にそれより下層の微生物のエサになっていく。
結果的に、肥料のある環境では、最上層の「菌類」は消える。

植物の根は、菌根菌が消え、丸裸になる。しかし、そこには、水に溶けてすぐ吸収できる「肥料」がたくさんあるので、それを吸って、植物は生きていくことになる。
しかし、そのことは、植物にとっては、本来の好ましい環境ではなくて、窒素の多い、富栄養化の、腐敗型の環境になる。

    

植物にとっての本来の環境は、生物が進化してきた過程が示すように、その日の養分は、その日に微生物が供給してくれる、その日暮らしの環境である。
研究によれば、植物と菌類との(その日暮らしの)共生関係は、植物(と菌類)が誕生した四億年前に出来上がり、今も続いているものだとしている。

しかし、それは、まだ、人間の側からの観方、人間という自己を基準にしている。
共生関係は、単に、植物と菌類だけではなく、植物と、菌類を含む多様な微生物層との共生関係とみるのが、自然を基準にした観方であろう。



多様な微生物と作物の総合的な共生環境を整えられると、その結果として、団粒化を進み、発酵型の土にかわり、
その結果として、作物が元気に、おいしく、たくさん育つ。
無農薬で育つとか、虫や病気がなくなるとか、それは結果で目的ではないのはいうまでもない。

あくまでも、人間すなわち自己の側に基準(小さな点からの視点)を置くのではなく、自然・天然の側に基準を置くこと(生活・仕事・働き)である。
その結果として、自然・天然のとてつもない大きな働き、仕組みを、人間の味方につけることになろう。

人間の思いが、自然の意思と一致したとき、自然は人間にすべてを与える。
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Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

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