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6月20日 長野・阿智 レポート

6月20日 長野阿智交流会

小塚農園の写真

前田園の写真

総勢20名前後くらいの参加がありました。
10時から阿智村公民館で12時45分まで林さんのお話。
今回は珍しく先に話を聞いてから畑を見るというスケジュールになりました。
初めての方が多かったので、先ず基本的な話を聞いてから畑を見ることに意味があるのだという事で、幼稚園レベル、小学校レベルの話と少しずつレベルアップした話になっていきました。
幼稚園レベルとは、例えば「秋」と一言言えば昔の日本人ならすぐに通じたことが、今の日本人には言葉が欧米と同じように記号化してしまっていて、通じなくなってしまっていることに気がついて、そこから説明する必要に迫られたことです。
「秋」のものを入れなさいと言っても、その「秋」という言葉に捕らわれて、意味が通じないのです。
本来日本人は「秋」と一言言えば、秋に起きる全てのことを連想できました。
それが生活から自然が切り離されてしまったために、分かる人がいなくなってきているという事です。
「秋」のものを入れる、すなわち枯れて窒素分の抜けた状態のものを入れるということになります。
その後、田んぼの水の作り方、発酵腐敗の関係と光の世界と物の世界の関係の話、生態系ピラミッドを描き、肥料栽培とたんじゅん農法の生物の多様性から見た違いなど高校レベルの話までされ、写真を見ながら話をお聞きし、質疑応答の上、午前の部終了。

午後1時過ぎから、標高800メートルくらいの場所にある小塚農園に移動し、畑見学。
傾斜地を6~7段にした、段々畑です。
廃菌床と籾殻を使用していました。
たんじゅん農法を始めて、3年という事でした。
2段目からスタート、この段は水はけが悪く、微生物の働きが悪いために、腐植が多くなり、土の色が濃い黒色になっている。対策としては崖下の水路をもっと深く掘ること。
それから、一番作物が出来やすい、空気が多く入る場所である崖のぎりぎりの部分が活用されず、もったいない。
そこを充分に活用すると良い。
それ以下の段は、段々に水分の抜けが良くなり、畑の状態が良くなっていきます。
興味深かったのは、雨よけ程度でも畑の土を充分に乾かすことが出来る事を実現されていたことです。
排水用の溝を掘り、高畝にすることで、非常に良い土の状態を再現されていました。
トマトを育てていましたが、節間も短く、がっしりとして、虫の気配もなく、非常に良い生育状態でした。
残念だったのは、溝に雨よけの雨が流れ込むような構造になっていたことです。
溝をもう少し内側にすることで、より水を充分に切れるようになるだろうということでした。
一番下の段では、この時期に虫着かずの白菜があったり、抜いてもほとんど土が付かないような状態の大根が出来ていました。
このレベルまで来れば、特段の対策も必要ないだろうとのことです。
味も腐敗臭なし。
当然二重丸の合格点が与えられました。
これだから素人は怖いとお褒めの言葉を頂いていました。
最後にハーブの畑を見せていただいたのですが、何も入れていないために土が黒々とし、腐敗状態になっているように見えました。
土は何も入れなければきれいになると思ったら大間違いだとの指摘でした。
エサを入れて微生物を増やし発酵状態にした上で、地力を下げる工夫が必要とのことでした。
地力が上がればハーブも野菜、逆になれば野菜もハーブ化するという事です。

最後に水上さんのお宅にて、今日のまとめと午前に出来なかった部分のお話になりました。
ブラジルのたんじゅん農法の話や、茨城の遠藤さんの畑の微生物活性の話をうかがいましたが、特に興味深かったのは遠藤さんの畑の微生物活性が予想よりかなり低かったことでした。
その理由としては、多分過渡期には全ての微生物が活性化されるが、落ち着いてくると棲み分けがはっきりしてきて、働く物と働かない物に分かれるのだろうという事です。
全ての微生物が活性化した状態が良いという事では無いのだという事です。
一番健全なのは、エリートは一生懸命仕事をし、適当に遊んでいる者がいて、何もしない者がいるという状態ではないかという事です。
人間において、全ての者が仕事をするのは戦争など特別な時だけです。
微生物においても同じだろうとのことです。
そういえば、うちの畑でも転換の初期においてやたらと色々な微生物が活性化しているようで、多種の粘菌がありとあらゆるところに発生し、大活躍しています。
これが落ち着いてからが本当の転換なのではないでしょうか。
帰国前の最後にしろさんの紹介で、微生物の働きの研究をされている専門家と会う手はずになっているそうで、その時にこの答えが分かりそうだと言われていました。

最後に車の中での話で、今回は半年くらいしかたっていない中の帰国なので、それほど期待をしていなかったのだが、思っていた以上に色々な結果が出始めていた、と言われていました。
そして、次に来るのは1年半後か2年後か分からないが、呼んでくれる人がいれば来ますと言われていました。

実は昨夜の台風でハウスの屋根のビニールが全て飛ばされてしまい、軽いショックの中の訪問でしたが、決めていたことだからと行かせて頂いたおかげで、帰りの車の中で次の課題や、ビニールを飛ばされたことの意味が理解できました。
前田さん始め今回の機会を用意して頂いた皆さん、有り難うございました。

神奈川・二宮  中村隆一
              ponpokofarm@gmail.com
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Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

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