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耕すと混ぜる

耕す

 自然農法は不耕起との決め付けは反自然。土を生かすためなら何をしたって構いません。死んだ土を早く生き返らせるために、時には少々荒療治もやらなければならないのです。ただし慣行的な、物理的な土塊粉砕が目的ではありません。
水田の代かきは不透水層の補強でもあり、保水状態に応じてやればよく、ザル状態で不耕起にこだわるのは馬鹿げた行為です。耕起して出来ないのであれば、その技術は自然の理に沿っていない証拠。何処かに矛盾があります。
一度だけ

 可能な限り深く起こします。硬盤層破砕に併せての天地返しは、腐敗層を空気に晒し、好気性菌による腐敗物質の分解です。その際、EM菌ボカシ(別名:ドブ掃除菌^-^)を同時に鋤き込むと、深い所の腐敗を抑える効果があります。この一連の作業は清浄化を早めるために、肥沃化成分を捨てるやむを得ぬ処置です。

高度汚染の土を天地返しすると、有害成分が全体に混ざり、すぐに植えられません。高濃度の無機態窒素や塩類による、濃度障害(根やけ)で枯死したり、過剰吸収(生理障害)で萎れたりします。窒素や塩類は地表近くでは水分が飛び、急速に高濃度に濃縮されます。

土のリセットですから、炭素比の比較的高い未熟堆肥(中途半端なC/N比)で急速に、土壌中の無機態窒素(腐敗の一因)を、微生物に固定させる(無機成分の生物化)という、一回限りの荒業も使えます。ただし、窒素飢餓で暫く(1~3ヶ月ほど)は何も育ちません。
難分解性高炭素比(オガコや木材屑など)の高温発酵処理(キノコの培地化)した物は、窒素過剰の土では特に有効です。これは事故などで一度に大量の微生物を死なせ、分解・放出された無機態窒素の生物化(固定)にも使えます。
均一に


白色の水性ラテックス塗料を流し込んだ土の断面。水は、横には広がらず真下に浸透。
耕土層は腐植が減り黒色ではなく土、本来の色に近い。
 自然農でよく行われる、高畝は要注意です。乾燥しやすい土地では乾燥を助長し、むしろ有害です。また、不耕起で畝を固定し通路を長年月、踏み固めると、地下の水の流れを堰き止めます。
通路の両側1~2m程度(丁度、畝の部分)を排水不良にし、地下の深い所を腐敗させる、原因になる場合があります。圃場周囲の道路なども地下で堰の役目をします。

転換後は次第に根圏が拡大、根量も多くなり、根が枯れれば微生物が養分化、雑草や次の作物がその養分を求め、また根を伸ばす。この繰り返しで、土壌改良が進み土が深い所まで団粒化、土の清浄度が上がり硬盤層が消えます。土は作物自身によって深く耕されます。

写真(右)は十分な炭素量で約5年。雨水が地表を一滴も流れない土です。このようになるとかなり低い養分濃度でも作物は育ちます。
大量の降雨があっても全て地中に滲み込み、地下に流れを作ります。地表を雨水が流れ去ってしまう状態の土では考慮外なことですが、土が良くなるほど、この地下の水の流れの良否が、作物の生育に敏感に反映されるようになります。

全面同じように表面を浅く耕し、雑草などの有機物を混ぜるのが良い方法です。畝を固定した場合は通路にも、有機物を入れます。
良く団粒化した土は復元力があり、足跡などは翌日には消えてしまいます。また、トラクターが走り回ったくらいの踏み圧で、硬盤層が出来るような土ではまだまだです。ただし、雨後2日ほどはタイヤで練り固め団粒を壊すため、初期の内は絶対に入れてはいけません。

混ぜる

 土の中で有機物を分解させると、最も効率的に団粒化します。表面に敷くだけでは非効率的で、少しでも早く一定水準の(最低限虫に食われない作物の育つ)土にしたい、転換初期には良い方法とは言えません。
少なくともプロのやることではありません。機械力の無い家庭菜園では、薄く土で覆えば良いでしょう。

浅く混ぜる理由は、十分酸素が届く範囲で、入れた有機物を腐敗させずに、土に触れさせるという意味です。勿論、水による移動もありますが、大量の微生物が繁殖している有機物が土と触れないことには話しになりません。
土に混ぜた場合と、表面に敷いた場合、堆肥化した場合の同一収量を得るために必要な、生の有機物量は大よそ下記のようになります。十倍の有機物を使って、環境保全や永続性など語れないことが分かるでしょう。

 混ぜる(耕起) 1   (炭素循環農法)
 敷く(不耕起)  3~5  (オーソドックスな自然農法)
 堆肥化(耕起) 5~15 (一般的な有機堆肥農法)

団粒化が進めばそれに合わせ、有機物を次第に深く入れても構いません。目安は初年度10cm、2年目から5cmずつ深くし、最終的には通常の機械で可能な、25cm程度まで有機物を混ぜます(順調に土壌改良が進んだ場合)。但し、キノコ廃菌床は最初から大量に酸素を消費するため常に浅く混ぜます。
団粒化し、通気性の良くなった耕土層は、全体の条件がほぼ均一で、混ぜたからといって、微生物相を撹乱する心配などありません。深く入れれば更にその下の、直接耕せない心土を、より早く団粒化することが出来ます。尤も、表層部が団粒化してくれば、深く混ぜても進行具合に大差ありませんから、腐敗が心配なら常に浅く混ぜておきます。

緑肥作物利用は、あくまでも炭素の固定が主目的。やむを得ず、若い雑草やマメ科緑肥、炭素比が低い=窒素が多い、作物残滓などを使う場合は、炭素比を上げるため乾燥したり、高炭素資材(未処理のオガコなどの木質は分解が遅く調整効果がないため不可)を加え調整する必要があります。特に有機物の処理能力の低い転換初期は要注意です。分からない場合は敷くにとどめます。
 炭素の固定が主目的:
慣行農法のように窒素固定が多い物は不可。窒素の固定は鋤込んだ炭素を利用する微生物に任せる。実践2の土を、USP(サンパウロ州立大学)農学部の教授(微生物研究が専門)が分析したところ、窒素固定に関わる菌が一般的な施肥栽培土壌の9倍いるという結果。これらの菌のエネルギー源の確保が緑肥作物の利用。窒素ではなく、炭素固定能力が高いもの(C4植物)の方が良いのは自明の理である。
 
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たんじゅん 

Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

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