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5月21日宮城の交流会 レポート

高知の吉井です。(mixiからコピー

5月21日宮城の交流会に参加してきましたので報告します。長文失礼します。

去年10月に訪問した時からさらに進化したハウス&露地になっていました。

林さんからもたんじゅん農法として認定され、生まれる前からあちら側(土の中)からものを見ている変な人という最高とも言える賛辞を受けていました。

○ハウス

ハウスのレタスはあのたんじゅん農法HPであった、ブラジルののけぞるくらい大きいレタスが再現されていました。

ハウスのレタス、ニラ、アスパラ、大根などの野菜はどれもエグ味、苦味、青臭さなく大変美味しいものでした。

このような違いが生まれる最大の要因は徹底した水はけ対策にあると思われます。ドリルでの穴あけ、高畝さらに井戸のような穴からのポンプ排水、さらに炭素資材として畝間に入れている籾殻も功を奏していると感じます。

炭素資材としてはほぼ籾殻だけですが、
畝間に大量に入れてあります。廃菌床にこだわる必要は当然ないことが分かります。さらに、このような籾殻の使い方は乾燥させにくい露地でさらに効果を発揮しそうです。

ハウスの野菜はどれも大きくなるため、密植が試みられていました。ある約1m幅の畝ではトウモロコシ、オクラ、ナス、ササゲ、ピーマンの五列植え、さらにその間にホウレンソウという密植。これはどうなっていくのかとても想像できません。

また、収穫前に次作の苗を植え付け、常に土に根があるように工夫されていました。

このような密植ができると土地の利用効率が大変高くなりそうです。

○露地畝

ハウス周りにはウッドデッキ兼高畝枠が作られ、露地の高畝でじゃがいも、ササゲ、レタスが育てられています。これもかなりの密植。水はけ対策もドリルでの穴あけや高畝などでしっかりなされていました。

○じゃがいもタワーマンション

さらに注目はmixiかぐやロケットさんから着想を得たじゃがいもタワーマンションで、木枠に植えられた2株のじゃがいもは順次土寄せされ高くなり、現在85cm。これをさらに高くしていき、霜が降りる前に下から収穫すると合計100キロ以上になりそう。超高畝となるため土の団粒化も早そうです。


○稲作
まだ田んぼは代かき中でハウスの苗床を見学。慣行農法の苗に比べると、その色の濃さや茎、根の太さの違いは一目瞭然。苗九分というほど苗で勝負は決まるそうです。育苗トレイを数センチの畝の上に置くなど、水やりを最小限にする工夫がされています。

その他詳細は以下を参照下さい。
写真は私のmixiフォトにて公開してます。
mixi 全粒粉@心と農業


○ハウス
●水はけ
水分 上10cmは乾燥しさらさらふかふか、その下も若干の湿り気。
地形 住宅跡地 平地
水の出し方
高畝、ハウスの中をドリルで穴掘り、1.6mの穴からポンプ排水。
ハウスの間はドリルで穴掘りの上溝掘、ワラマルチ

●地質
平地の宅地造成地。人工の硬盤層あり。山砂でキメは荒い。山砂は最も団粒化しにくい。
色 茶色
土の匂い 強い
棒の深さ場所により約1.5m以上

●炭素資材
資材 籾殻、ワラ、米糠
量 籾殻、ワラは多量
熟成度 次の資材が入ってきた時に通路の炭素資材を畝に上げる。米糠は土には混ぜず、通路に。

●雑草
ほとんどなし。あっても二本指で簡単に抜ける。

●虫
モンシロチョウが飛んでいるのに青虫いない。カエル、ダンゴムシ僅かにいる。

●硝酸値 0-10mg/L、亜硝酸値 0mg/L (レタス)

●植えてるもの

名前 じゃがいも、レタス、大根、キャベツ、白菜、ニンニク、ネギ、ニラ、タマネギ、サツマイモ、トマト、ナス、オクラ、ピーマン、アスパラ、パセリ、ミツバ、イチゴなど。

レタスは完全な半球形。他の野菜も対称形で大きい。密植してわざと小さくしているものもある。

葉の色 ものによるが総じて濃い
味 青臭さ、渋みなく大変美味しい。

○露地畝

●水はけ
水分 上5cmは乾燥。その下は湿っている。
地形 平地の宅地造成地。人工の硬盤層あり。木枠で高畝を作っている。
水の出し方 高畝、ドリルで穴あけ
畝高 40cmくらい

●地質
荒さ 山砂でキメは荒い。山砂は最も団粒化しにくい。
色 茶色
匂い あり
棒の深さ ドリルで穴あけしたところは1m以上

●炭素資材
資材 朽ちかけたクヌギの芯とクズを土と混ぜている。
米糠を冬の雪の上にまいた。こうすると雪解け時に菌糸がまわり腐敗しない。

●雑草
ほとんどなし

●虫
わずか。名前は不明。

●硝酸値 測定せず

●植えてるもの
名前 じゃがいも、キャベツ、大豆
大きさ じゃがいもは高さ30cmくらい
葉の色 濃い

以上

吉井
mixi 全粒粉@心と農業

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たんじゅん 

Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

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