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5月25日 茨城・水戸 内容と感想

高知の吉井です。

先日水戸郊外にある横山さん、mixiネーム しん(晴空)さんの畑を見学しましたので報告します。
写真はmixiフォトにアップしました。

下の畑は4反で水田地帯にあり、イチゴハウスにする予定のようですが、現在は小麦が育っています。地下50センチから水が出たということでご本人はこの土地を使うか真剣に悩んでいましたが、もどきさんから全く問題ないとの指摘を受け、安心されたみたいです。隣が水田なので、今後水はけがどのようになるかが興味深いです。小麦の硝酸濃度は高いですが、これは小麦の養分吸収能力の高さを示しているのかもしれません。さらに調べてみたいと思います。

上の畑は小高い台地の上にあり、水はけのいう点では畑にするには申し分ないところでした。炭素資材も大量に入れてあるため、今後が楽しみです。

先日泉13号という干し芋用品種が安納芋より美味しいとの情報があり聞いてみると、ちょうどしん(晴空)さんがお持ちだったので少し頂いたのですが、やはり噂通りの美味しさでした。


○下の畑

●地形 平地 元陸田 4反
水田は心土が汚れてない
隣りは水田や工場。硬盤層はない。スキ床だけ。イチゴハウスにする予定。

●水はけ
畝高なし
表面湿っている。一昨日雨降ったためか。
周りの田んぼに水がない時は1m掘っても水出ないが、今は隣の田んぼに水があるためか50cm下に水あり。まわりの水田と同じ水位。

もどきさんのコメント: 水は周りから水が浸みてきたのではなく、雨水が溜まったもの。
気になるなら周りを1mくらいユンボで掘ればよい。

●地質
元水田 火山灰土
色 褐色
匂い 僅かにする
棒の深さ 40cm 中心部では1.5mくらい
土手は2m近く

●炭素資材
8tトラック5台分の竹チップを去年散布
また、半年前2tトラックの廃菌床入手。隅に置いており雑草生えてから使う予定

●雑草
名前不明だがぽつぽつ。

●虫
カエル、クモ、アリ、テントウムシ、コオロギなど僅かにいる

●硝酸値
250mg/l(小麦)

●植えてるもの
小麦 6月収穫予定
大きさ 1m程度。成長にむらがある。これがそのまま土の状態。

●もどきさんのコメント
何でもできる土になってる。小麦収穫後は儲けるものを植えたらいい。野菜の成長はやや遅い。慣行農法の七割くらいできるだろう。


○上の畑
現在転換一年目


● 地形
小高い台地の上。西隣は竹林で急斜面。周りは畑。1反ちょっと。

●地質
赤土、火山灰土で細かい 硬盤層なし。300年前に津波で泥山ができた土地らしいが泥土は見えない。
汚れはない。
色 茶色
匂い する 竹チップが分解する匂いだろう。土の下の方は匂いしない。
棒の深さ 測定せず
肥沃化は不十分

●水はけ
水分 10cm掘っても若干湿る程度
水はけはとてもいい様子。畑には最高の土地。
水はけ対策は特に工夫必要なさそう。
畝高 10cm

●炭素資材
資材 竹チップ
軽トラ30-40台の竹チップ入れ、
数センチ混ぜた。

もどきさんコメント:

竹チップは生で入れるのが一番いい。糖分があるから。これでキノコ菌が育つ。土に入れると菌糸で真っ白になる。

雑草は半生で土に入れるのがよい。



●雑草

竹チップ入れた場所は雑草少ない

スギナ、ホトケノザ、アカザ、ハマスゲなどが少々



●虫

テントウムシ、トンボ、バッタなど少々


春に虫がすごくついた。今はその10分の1くらいに減った。

●硝酸値

10mg/L (じゃがいも)



●植えてるもの

名前 茎ブロッコリー、大根、ニンジン、コマツナ、トウモロコシ、スイカ、レタス、水菜、じゃがいもなど



○もどきさんコメント



・ニンジン、大根は土が肥えてないとできない
・根の浅いものは水はけのよいところでは養分が下に浸み込み良くできない。浅いところに集中的に肥えているところがよい。
・実物や根菜類は土全体がよくならないとできない。
・ミネラルバランスがいいのは地下の溶岩。そういうところで生き物が育ってきたから。

・植物というのは、酸素がありさえすれば、水はあるほどいい。水耕栽培がそれ。

・稲作について
田んぼ 水の底に一番微生物が住んでる。それがトロトロ層。
サヤミドロはオカヒジキみたいなもの。
秋のうちに炭素資材混ぜる。混ぜすぎたら分解早すぎて春までもたない。
二年目までは田植えの初期除草剤使う方がよい。
田舎もんさん: 二年目でカメムシつかなくなった。
ワラは春に腐るから残っていてはいけない。チップは腐らないなら残ってていい。

○田舎もんさんの土壌分析 by DGC総合研究所

田舎もんさんの畑

・上の15センチ: 偏差値94 数値238万

7000サンプル中トップ
・地下30センチ: 偏差値47 数値67万

・地下60センチ: 偏差値43 数値52万

・茨城神栖Eさんの土: 偏差値51



ちなみに、土耕菌ナルナルは偏差値84.3、放置しておいたもみ殻ボカシは偏差値111.3だそうです。


○たんじゅん農法的苗の植え方仮説 by田舎もんさん



・市販の苗はそれまで水と肥料をふんだんに与えられてるので、数日エサと水をやらない。

・ポットの土を除いて、根を切って

植穴に水やりしてから植える。空気をやるため浅植えで傾けて植える。

・土が硬いとき植え穴の周りに竹チップ入れるとよい。

・水は根元にやらない。新しい根ができなくなる。

・葉が黄色くなったらその部分の葉と根を切ればよい。


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たんじゅん 

Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

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