fc2ブログ

6/16 山形・宮城交流会レポート

山形・上山 堀野さんの畑と田んぼ



 山形県上山市は果樹栽培(主にさくらんぼやぶどう)が非常に盛んで、農業をやる
ならさくらんぼをやって当然といった土地柄との事です。そんな中、今年から?たん
じゅん農法で畑と田んぼを始めた堀野さんの圃場を見学させて頂きました。最初に
行った畑はユンボで50cmほどの溝を切り超高畝(林さんは高畝よりもっと高いとい
うことで、土手畝と呼んでいました。)にしていました。そしてその深い溝の中は、
微生物のエサとなる果樹の剪定枝や鉋屑、古畳をばらしたものなどで埋めている状態
です。広さは1反弱?位の感じでしたが、溝も深いのでその溝を埋める資材を集めて
埋めていくのが大変だとのこと。また畝はトラクターのロータリーの幅くらいにして
いるとのことですが、両脇が深い溝なので運転するのがちょっと怖いとも話されてい
ました。林さんからは、このくらい両脇から空気が入れば大丈夫とのお墨付きを頂い
ていました。



次は田んぼの見学です。こちらの苗は宮城のおおつきさんの苗だとの事で、さすがに
がっちりとした苗でした。林さんからは深水にする為に、もっと畦を高くしたほうが
良いとのアドバイスを受けていました。田んぼの中の藻をみてサヤミドロかと思いき
や、残念ながらアオミドロとただの藻(林さん談)とのことでした。



最後に熊も出る!?という山の上の方の畑を見学させて頂きました。こちらはアスパラ
畑でした。こちらも最初の畑同様に土手畝です。2枚の畑にアスパラが植えられてい
ました。片方は今年定植したとの事ですが、成長が止まっているようです。林さんは
土手畝の様子を見て『畝の表面は殆ど雑草が生えていないけど畝の横からスギナが生
えている。土手畝を作る際に深い部分の土をそのまま畝の上にあげたんだろう。畑自
体は非常に清浄だけど養分が殆どない』とおっしゃっていました。また、現時点の対
処としては、表層に廃菌床を混ぜるのが良いとも。土手畝を作る際は、一度表層部の
土を寄せておいてから畝を作り、最後に表層部の土を戻すのが良いとのこと。これか
らのたんじゅん農法には、土木など建設業の技術が必要だと力説していました。



どちらの畑も土手畝にして畝の横からの空気供給も確保され、また溝にもしっかりエ
サが入っていますのでこれからが非常に楽しみです。





宮城・川崎 佐藤さんの畑



 蔵王のふもとで若干標高も高い(200数十m?とのこと)佐藤さんの畑は火山灰土と
いうことで、畑の条件からしてとても良いとのこと。実際に畑を見せていただくと、
多少の生育ムラはあるものの育ちも良いようです。特にキャベツは全くといってよい
ほど虫もついておらず、とってもきれいでした。一月ほど前の大雨で生育がおかしく
なってきたそうですが、エンジンドリルで畝間に穴を開け空気を供給したところ持ち
直してきたとのこと。穴の中は何を入れたら良いか悩んで、結局何も入れずにいたと
のことですが、林さんからは荒めのチップを入れたほうが良いとのアドバイスを受け
ていました。支柱を刺してみたところ、2m近く?入ったのではないでしょうか。林
さんは来年は3mだとおっしゃっていましたので、このままいくと3年で3m!さすが
『たんじゅん虎の穴』塾生ですね。



 佐藤さんの畑は平高畝でしたが、林さんからは極力水分が入らないように、畝はと
にかくカマボコ型で黒マルチ、また植え穴は雨水が入りにくいようにチップなどを入
れて盛り上げたほうが良いとのアドバイス。総論として去年よりもすごく良くなって
いるし、このままいけばもっと良くなるとべた褒めでした。





お二人の畑に共通する点は、しっかりと空気をいれていることでしょうか。自分も
しっかりと畑に空気を入れる手段をとらなくては・・と思わされた一日でした。





以上、長文になりましたが、よろしくお願い致します。





岩手県北上市

島脇 康生

sora@kih.biglobe.ne.jp
添付ファイル×4 ― すべての添付ファイルをダウンロード (圧縮: 日本語) すべての画像を表示
堀野さん土手畝.jpg
56K 表示 ダウンロード
佐藤さんドリル穴.jpg
91K 表示 ダウンロード
佐藤さんキャベツ.jpg
102K 表示 ダウンロード
noname
81K ダウ佐藤ドリル穴
佐藤ドリル穴
ンロード

つづき


6月16日 山形・宮城 交流会 写真

健全な玄米食さんのすすめさんが、mix に、6月16日、山形・宮城の交流会の写真集を、投稿しています。

これは、mix に参加していないと、見れないのでしょうかネ?
最新記事
カテゴリ
リンク
月別アーカイブ
プロフィール

たんじゅん 

Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

メールフォーム
各地の新しい実践情報など、今の状況、成功、失敗例、問題など、お寄せくださいませ。

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR