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6月12日 島根・大社 報告

大社交流会は参加者が30人でした。

そのうち専業農家10名、家庭菜園16名、行政関係者3名、大学教授1名でした。

そのほか、地元紙の記者が1名ありました。



大学や行政の参加者があったことで、たんじゅん農法の活動の広がりや

結びつきに、力を貸してもらえそうです。



組織も無くて、個人で取り組んだ交流会でしたが、たくさんの参加をいただき

たんじゅん農法が、地域に広がる確かな一歩になったような気がします。



6月14日の地元新聞に「大社交流会」に記事が掲載されました。



当日は午前中、私の畑3か所を見ていただき、林さんの指導助言をいただきました。

参加者の方からもたくさんの質問がありました。



午後は、荒木コミュニティーセンターに移ってスライドを見ながら林さんの話を聞き
ました。

午後の会が終わった時に、出雲に「たんじゅんクラブ(仮称)」を結成したいので

今後この活動に参加していただける方は、声をかけてくださいとお願いしたところ

その場で10人の方が応じてくださいました。



午前のみの参加者の人には、まだ呼びかけが徹底していないので

その方たちにも呼びかければ、あと4~5名の参加者があると思われます。

周りの様々な人たちの力を借りながら、何とか早くクラブを立ち上げたいと思いま
す。



畑については、初めに転換2年目の栗畑(約9アール)を

またその一段下にある畑(昨年の秋に埋め立)約6アールを見てもらいました。



上段の栗畑は、40年くらい建設会社の資材置き場として貸していた場所です。

畑に続いた田を埋め立ててもらうことを条件に、貸していた畑です。



しかし、産業廃棄物の埋め立て場所のようにして使用されていたようで

一昨年の冬に返された時、コンクリートの塊や砂利

瓦、建築廃材などがごろごろしていました。



それらを畑の西側一か所に集めて、埋め立てていますが

少し掘るとまだ砂利や瓦などがたくさん出てくるので

野菜類の栽培はちょっと無理と思います。



去年1月に、栗を11本、ミカンと杏を1本づつ植えました。

ちょっと掘ると瓦礫や建築廃材が出てくるため、棒はほとんど入りません。



炭素資材は、落ち葉、枯草、剪定屑、鉋屑などたくさん手に入るので

土の上に20~30センチ広げています。



年に1~2回その上に追加で、炭素資材を広げています。

苗木は、まださほど大きくなっていませんが

今のところ病気や虫もつかず育っています。



下段の畑は、上段の畑の地続きで(段差は約1メートル)北側にあります。

去年11月に田を埋め立ててできた畑で、畑の砂を50センチ客土しました。



ここも上段の畑同様、40年以上放置されていた場所です。

田であったとはいえ、雑木が生い茂り、大木となり

つる草や野茨が絡み付き、笹や葦が生え足を踏み入れられない状態でした。



大木を切り倒し、つる草や笹、葦等を刈り払い、開墾しました。

すぐ北に川が流れていて土手のわきにある畑です。



去年の秋に埋め立てが終わったので、刈り芝や落ち葉を土に混ぜ

麦を畑全体に撒きました。

季節風のとても強い土地柄なので北側と西側を防風ネットで囲みました。



今年の春、長芋、サトイモ、ジャガイモ、ピーナツなどを植えました。

土手の脇にはアジサイを、その南側に高畝を立て

ブルーベリー、ラズベリーなどを15本植えました。



埋め立てて畑にして半年しかたっていませんが、すべて元気に育っています。

炭素資材が効いているのか、埋め立て砂に肥料成分が残っていたのかわかりませんが

今のところは順調です。



畑の周囲はなだらかな丘陵地です。

出雲平野と呼ばれる周辺一帯は、その昔斐伊川が日本海に流れていたころに

山間部の奥地から砂が流れ、沖積層が形成された平野部です。



そのため、土地の高低差があまりなく、地下水位も高い土地柄です。

夏場は60センチ、冬場は1メートル掘ると地下水が滲んできます。



林さんは畑を見て回り、あちこちで棒を刺してみて

下段の畑は深い所で1.2m、浅いところで0.2~0.3m入りました。



ただ、どの畑も全体的にミミズやダンゴ虫がたくさんいます。

畑の周囲に深い溝を掘り、その中に竹や太い木、剪定した木を入れ

土をかぶせて、排水をよくするようにとの指導を受けました。

また、高く畝を立てマルチを敷いて土を乾燥させるように言われました。



上段の畑は、比較的に排水に恵まれていますが

フォークなどで上に広げてある炭素資材を土と一緒に持ち上げて

土の中に酸素を入れる様にしなさいと指導を受けました。



次に、無花果畑に移動しました。

ここは丘陵地から南東方向に当たり砂地の平地です。



周囲は以前は葡萄耕作(デラウエア種)が盛んに行われていました。

しかし、高齢化であちこちが耕作放棄地になっています。



わずかばかりの我が家の畑の周囲が耕作放棄地となっていたので

私が借地(無償)をして農業を始めたところです



3筆、26アール(うち8アールがハウス)で主に果樹を栽培しています。

主たる作目はイチジクで約15アールに植栽していて

たんじゅん農法に転換して3年目になります。



昨年林さんに見ていただいた時には70センチ位、棒が刺さりましたが

今年は30~40センチしか入らなくなり、ミミズやダンゴ虫がたくさんいます。



虫はいても果樹の生育は順調で、病害虫の影響はずっと少なくなったように思いま
す。

棒が入らなくなったのは、何が原因なのかお聞きしたかったのですが

ここも排水が悪いので、周囲に溝を掘り排水を良くすれば、改良できるといわれまし
た。



葡萄ハウスは構造上、谷の部分から雨水が漏れてきます。

この雨水が漏れ落ちないように工夫しなさいと言われました。



土に酸素を入れることが一番大切ということを知った、このたびの交流会でした。

山崎 令子

reikodesu127@sky.bbexcite.jp
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たんじゅん 

Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

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