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大槻さんの圃場見学レポート その1

長野・安曇野の松村暁生さんの「おぐらやま農場」たより寄り、転載させてもらいます。

                      info@ogurayamashop.com       2012.10

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< たんじゅん農法圃場見学レポート その1 (宮城・おおつきさん)

宮城県角田市のおおつきけいじさんという方のところへ行ってきました。炭素循環農法の田んぼと畑を見せていただくこと、そしてお話を聞かせてもらうことが目的です。こちらからたんじゅん農法に関心のある私含め4人が乗用車に乗って高速道路をひた走り、休憩を含め8時間ほどで現地に到着しました。


おおつきさんは専業農家ではないのですが(家業はお弁当屋さんです)、田んぼ160アールとビニルハウスで野菜各種10アール程度を作付されています。たんじゅん農法の実践者交流会では必ずおおつきさんの田んぼと畑の様子がスライドで映されて、慣行農法でできる農産物とのちがいがわかりやすく紹介されます。


どんなふうにわかりやすいかというと、まず、稲の一株が大きいのです。「分けつ」と言って、1本の稲の苗は大きくなるにつれて根元から何本もの茎を出してくるのですが、その数も多いし(約40本)、1本1本が太いので、通常の株より倍ぐらいに膨れてみえます。分けつして茎ができても穂がつくものを有効分けつ、つかないものを無効分けつと区分けしますが、ほとんど無効分けつがなく、どの茎にも穂が出て、しかも一つの穂に着く籾粒数が250粒以上というものすごい数になります(普通は多くて150粒程度)。 一粒も丸く膨らんだ大きな籾なので、収穫量も通常の倍近く、16俵程度までになるといわれています。


さて、「本当にそんな田んぼがあるのだとしたら、どうしてもこの目で見てみたい、稲刈りする前にどうしても」と思い、おおつきさんに電話をしたら、快く承知くださり、時間をとってくださいました。


到着して最初にビニルハウスに入りましたら、深さ80センチ、幅40センチほどの溝が真っ直ぐに掘られ、その中にもみ殻が敷き詰めてあり、その上を人の歩く通路にしていました。溝と溝の間が幅2m程度の高畝になっていて、作物が多種類植え付けしてあります。話を聞くと深さ80センチの溝の底から更に穴あけドリルで深さ50センチ以上の穴を無数に開けてあり、これをやってから水はけが抜群によくなったとのこと。溝に入れてある大量のもみ殻は数ヶ月~一年経つといい感じで菌糸がまわり、これを畝の上に掘りあげて土と和えていくことで炭素循環スピードが高速に回り始めているのが見て取れました。


ニラの葉をちぎって食べさせてもらったらものすごく美味しい。ハウスの外周りに植えてあるいちじくも食べさせてもらったのですが、節間が短く、その節ごとに実がつくのでこれもものすごい数の実がついています。しかも味が濃くて美味しい。もう10月の終わりだというのにです。


田んぼではやはり茎が太く、株がしっかりとした稲刈り前の状態を見せてもらいました。そういえば、お昼ご飯をおおつきさんが用意してくれたのですが、玄米のおにぎりを食べていると、「このお米は実は4年前の米なんだ」というではありませんか。「えっ!これがですか?!」と思わず聞き返したのですが、古さを全く感じさせないのです。むしろ甘味が増えて口の中で溶けやすくなっているような米の味と食感。もしかして置いておくほど美味しくなっている? 話には聞いていたけどこれがそうなのか! と、炭素循環農法の農産物の価値がここにあるんだと強く実感した瞬間でした。


今回の来訪では、田んぼのお米や畑の野菜たちをみて、食べさせてもらって、そのちがいを明快に実感した訳ですが、何よりもおおつきさんの人柄や考えから学ぶことがたくさんありました。ご自身7年前に大病をしてから生き方・食生活を見つめ直し、農産物を自分で生産し始めたそうですが、その根底にあるものに共感する私があります。


家業も農作業も忙しい中、丁寧に時間をとって説明していただき、車中で、温泉で、食卓で、これからのたんじゅん農法の広がりや仲間作りについての考えもじっくりと聞かせていただきました。その姿を見るにつけ、社会に資する農産物を作るにはまず、その生産者の心が問われていることをひしひしと感じたのでした。本当にありがとうございました。


松村 暁生  info@ogurayamashop.com
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たんじゅん 

Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

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