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仙台 講演

② 仙台での林さんの話             小林 康雄

講師:林 幸美氏(ブラジル在住のキノコ栽培農家)25歳でブラジル移住。

日時:平成21年4月25日(土)9:30~12:00  場所:沖野市民センター

<基本は仕組みを知る>

野菜、米は一切作らない。土の作り方、生き物を生かす仕組みを知って貰いたい。

プロの人は、如何に苦労せずに、かつ一生懸命やらないかを考えること。

努力するということは、どれだけ自然に逆らったかに他ならない。自然の仕組み従った時

楽しく作物が採れる。

<美味しいとは?>

土を良くする(土の中をキレイにする)、汚れを取る、肥料分(堆肥)を土の中から失くすこと。

腐敗成分を土の中からどうやって取るか?これを取ると野菜のまずさが無くなる。

硝酸態の窒素はアク、苦味のもと。農薬の味=味がある。農薬を使った人が分る味である。

不味い成分を無くしただけでは、味がない野菜になってしまう。大きくならないし、表皮が硬くなっている。

美味しさの成分:

①糖分(葉ででん粉ができる。光合成。移動するために糖分に変え甘くなる。寒いほど甘くなる)

②発酵成分(有機物は糖分=多糖体持っている)野菜は美味しい成分を吸い上げる。

①と②が揃って人が食べて美味しい物になる。

虫は腐り易い物を食べる。人の食べる物を虫が食べると死ぬ。人と虫が競合することはない。だから虫には食べたいものを食べさせておけば良い。

<美味しさは一番不味い時に確認>

熟していない野菜、果樹等、青いものを食べて比較すると美味しさの違いが分る。

米の美味しさを確認するには、米の食感(香り、歯ごたえ)を無視して味を見れば良い。即ち炊いたご飯をミキサーにかけて、それが美味しかったら本物である。

野菜は冷蔵庫に入れて、腐る直前のものを食べてみる。ケイフンを使えばケイフンの味が、牛フンだったら牛フンの味がする。

良い野菜は1ヶ月置いておいても美味しい。土が良くなること!

<土を良くする方法>

 微生物を畑の中で放し飼いにすること。そして減らさないこと

最初に働くものは、糸状菌である。

糸状菌を増やす事。
糸状菌はキノコ、カビの仲間である。酸素(空気が土や水の中に入るようにすること)、水、太陽光が必要。

糸状菌は土を勝手に柔らかくしてくれる。ネバネバで土を団粒化してくれる。キノコ菌が糊を作ってくれる。微生物がこの糊を食べる。これが食い尽くされると土は固くなってしまう。

糸状菌は好気性(大量に酸素を消費する)でかつ動物性である。これが働くと腐食が増えない。腐食とは有機物を微生物が食べた後のフンのことである。腐ると水が増える。畑にミミズが棲むということは、腐食物があることであり、それをミミズが食べて土をキレイにしてくれている。これからは、ミミズの棲めない土に変えなければならない。腐敗をなくせばミミズは棲めなくなる。即ち、発酵状態の有機物が増えることである。

――― ミミズが居なくなる;モグラが来ない;穴が無いからネズミが来なくなる;良い土の証

――― 特定の虫が増えるのは、その土が異常という事である。

自然が生命を生かす仕組みに逆らわずに応用することが大切である。
土が良くなればなるほどエサが必要になるのに、今迄は土が良くなるとエサを止めてしまった。畑にもヤサイがあっても無くてもエサを与えてやらねばならない。

糸状菌は低温に強い。凍りさえしなければ働く。冬場は土から炭酸ガスを多く放出する。仙台は冬場にエサ(有機物=イナワラ、モミガラ、木材チップ、大型雑草等)を与えて糊をしっかり作っておくこと。

しかし、沢山糊を作ったからと言っていつまでも、あるものでは無い。春先に良くなっても、微生物は圧倒的にすごい勢いで増えるので、あっと言う間にエサを食べ尽くしてしまう。

微生物は一定期間に分解するので、時間が経てば使われてなくなってしまう。エサやりだけは忘れないように。NO3が慣行農法の半分になるが、ヤサイの収量は増える。養分が循環するからである。土の中のNO3はヤサイには使われない。ヤサイの使う分は空気中から吸収している。
CO2は一番大事だが0.3%しかない。植物を増やせばCO2は増える。固定してそれを循環させることである。木を増やしヤサイを増やすこと!
ダイオキシンはキノコ菌の大好物である。リグニン(ダイエット食品にも利用)とダイオキシンは構造がほぼ同じである。
堆肥の1/3~2/3は炭酸ガスになってしまうので、これを畑に入れても微生物の食べたカスを入れることになり、役に立たない。生のまま微生物に食べさせることが大事である。畑土の表面5~10cmにエサ(有機物)を入れ土と良くかき混ぜて、空気に触れさせることである。ただ単に土の上に置いただけでは効果はない。但し、果樹の場合はゆっくり効かせた方が良い。
畑の改悪とは堆肥+肥料を畑に入れることである。
<畑にはどんな作物から作り始めるか?>

葉ヤサイから始めること(初めの半年間は我慢のとき)
ヤサイの上を刈れば、根は残る。菌根菌。一年間に回数を多くするためにも、栽培期間の短い葉ヤサイを作ることである。ハクサイが一番適している。

 こうする事で虫(センチュウ、アブラムシ、ヨトウムシ等々)が居なくなる。

根菜類 
花の生るもの 
実の生るもの 
種のなるもの

<エサの質と与え方>
落ち葉、稲ワラ、モミガラ。土手草(大きく固くなったもの)は半生状態にしてやると菌が食べ易い。米ヌカは少量振りかける。ヤサイくずはカラカラに乾燥させてから混ぜ込む。

発酵したエサも良い。キノコの廃菌床があれば、これが最高である。

これらを浅く(5cm深さ)で土にかき混ぜる。混ぜるだけで空気が入る深さの場所が良い。

生命を表現するシステムは自然がもたらしたものである。人間は生物界の頂点に居るのだから、下位の動物に対して責任を持つ必要がある。反自然はダメ。反自然にしたら

物は腐ってしまう。自然の浄化作用を生かすこと。

<水田について>
秋に稲を収穫したら稲ワラを自然に土に浅く混ぜ込む。2回以上これを行う。稲の株とワラさえあれば水田は作れる。秋に土を起こし春まで絶対に手をつけない。ちょっとでも空気を入れるとエサを食べ過ぎてしまう。

日本海側の米が美味しいのは、根雪のお陰で稲ワラが分解しているからである。暖地では雪の代わりに土を被せておけば良い。

<自然農法とプロの農家>
日本は単位面積当たりでは、世界で一番農薬を使っている。ただ、高度な技術力で農薬を残留させないだけである。
だから国産が安全ということは無い。

プロの農家を教育し直す必要がある。自然農法の人達も今までのやり方でやるから、間違えてしまう。

ルドルフ シュタイナー:最初に自然農法を提唱した人。
岡田茂吉 :1935年に自然農法を提唱。堆肥を活用するが、生きている土の偉大な能力を発揮させる。
島本覚也 :酵素による腐らない有機物を使う技術を1951年提唱。
福岡正信 :1947年から自然農法に打ち込み、粘土団子を提唱。広報担当として活躍し理を知らなくても良かった。

以上の4名が残してくれた事を実践するだけで良い。

 人は2000年までに地球1.3個分の資源を使ってしまったと言われているので、この0.3個分を節約して、地球に返さなければならない。

 楽しく、ラクして菜園を営むこと。

 食べることの技術・知識が人を支える必要があり、農業を充実させなければならない。
 慣行農法以下の収量で自然農法をやってはいけない。絶対に収量を上げること。
 土が良くなることは地球が良くなることである。自然の山より保全力のある土にすること。

 そうすればそれなりの生態系が保たれる。

 中南米(インカ、アステカ、マヤ文明)では過去にこのことをやっていた。食糧が十分にあった。農業技術を周辺国に与えて農業技術を向上させ、生かしあいしていた。そのため武力を持たず、抗争には非常に弱かった。

 今より進んだこの技術に目を向けて、現代に再現した人が現れた。

 肥料になるものを畑にやってはいけない!

< Q&A >

Q1:米ヌカは1㎡当たりどれくらいやれば良いのか?

A1:スプーン2~3杯を混ぜれば良い。

Q2:EMを使っても良いのか?

A2:使って良い。初めは有効である。EMに分解させる。EMを使うことで一度に微生物増えるので、これにエサを与えれば効果が大きい。

自分の印象はEMはドブ掃除に良く効くものであると言うこと。

A3:カキ殻石灰は役にたつか?

Q3:金を捨てるだけだからやめておく事。肥料を効かせるためだけに必要なものだから。

A4:土の酸性度が高い(pH3.5)ので改善したい。

Q4:普通は有機物のエサをあげれば良いのだが、これだけ酸性が強いと、苦土石灰を与えた方が良い。その後は思い切りエサを与えること。

Q5:キノコの廃菌床は、どこで手にはいるのか?

A5:キノコを栽培している農家から譲って貰えると思う。丸二日で腐り始めるので腐らないうちに使うこと。

Q6:タマネギを混植したら育ちが悪い。

A6:タマネギは表面しか根が張らないから、養分濃度が上がらないと育たない。エサを沢山与えること。

Q7:土作りに関して。作物を採りおえたら、その後どのくらい時期を空けて土作りをすれば良いか?

A7:今日収穫を終えたら、今日新しく植えること。そうすることで収量が上がる。間を置かないこと。時間をムダにしない。

Q8:木村秋則さんのリンゴはどう評価されるのか?

A8:養分が足りないので美味しさが足りない。土がキレイになっているので野生化している。これからは、ちょっとエサを入れてやれば美味しくなる。
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たんじゅん 

Author:たんじゅん 
「虫がつく野菜は、人間の食べ物ではない、虫のエサ。人間の食べ物は虫がつかない野菜。虫も野菜も人も、すべてが生き生きとしている。もちろん、お百姓も未来の大人も・・・」。
それが、自然・天然の仕組みと聞いて、びっくり、納得。
人間の側からではない、天然の側からのたんじゅんな農法は、もしかすると、戦争のない平和で豊かな世界の一つの実験、実顕ではなかろうかと、その実践報告を集めている。
連絡先メールアドレス tanjun5s@gmail.com

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